この記事を読めばBilllieのムンスアがASTROの故ムンビンの3回忌に行った追悼の全貌と、兄妹の絆の深さが理解できます。
ファンにとっては涙なしには読めない内容かもしれない。
でも、音楽が悲しみをどう昇華させるかひとつの答えがここにあると思います。
ムンビンってどんな人だったのか
デビュー前から注目されていた存在
ASTROのメンバー、ムンビン。
1998年1月26日生まれ、幼い頃から子役として活動していた人なんですよね。
デビュー前から芸能界にいたというのは、けっこう珍しいキャリアだなと思います。
2016年にASTROとして正式デビューし、身長182cmのビジュアルはもちろん、ボーカル・ダンス・演技をすべてこなせるオールラウンダーとして評価されていました。
要するに「なんでもできる人」だったんですよね。
世界ツアー中に起きた突然の別れ
2023年3月からはグループ内ユニット「MOONBIN&SANHA」として世界ツアー「Diffusion」を敢行していて、同年5月には東京・大阪での来日公演まで予定されていたんです。
だからこそ、突然の訃報がどれほど衝撃だったかは想像に難くない。
2023年4月19日夜、マネージャーがソウル・江南区の自宅を訪ねたところ倒れているムンビンを発見。その後、死亡が確認されます。享年25歳でした。
警察は事件性が低いとして調査を進めたと各メディアが報じていますが死因の詳細については公式に確定的な発表はないため、本記事でも断定はしないでおきます。
ただ、25歳という年齢とツアーの真っただ中という状況。それだけで胸が痛くなりますよね。
ムンスアという妹の話
12歳から芸能界にいた
BilllieのメインラッパーであるムンスA。本名はムンスア、1999年9月9日生まれです。
12歳のときにYGエンターテインメントのトレーニー映像「Future 2NE1」で注目され始め、2015年には女性ラッパーオーディション番組「UNPRETTY RAP STAR 2」に出演して最終3位という成績を残しています。
デビュー前からすでに「実力者」だったわけです。
その後2021年にBilllieの一員として正式デビューしました。
49日間の沈黙
兄の訃報が届いてから彼女はおよそ49日間SNSでの発信を控えていました。
これ、個人的にすごく気になっているところで。49日という数字、仏教的な意味(四十九日)と重なっているとも取れるんですよね。
意図的なのか偶然なのかは全く分からないんですけどなんかそういうことを考えてしまいました。
そして沈黙を破って投稿したメッセージは、「兄のいなくなった現実と向き合い始めた」ことを告げるような内容でした。短いけど重い。そういう感じ。
1周忌、2周忌、3周忌 変化する追悼の形
毎年4月19日に積み重なっていくもの
正直、この部分が一番調べていて「すごいな」と思ったところです。
1周忌(2024年4月)
ASTROのメンバーたちが追悼曲「Fly」をリリース。グループとして兄を送り出した形でした。
2周忌(2025年4月)
ここで規模が一気に広がります。
ASTROメンバー、ムン・スア、VIVIZのユン・サナ、MONSTA Xのミニョク・キヒョン・I.M、SEVENTEENのホシ・ウォヌ・ミンギュ・DK・スングァン、Stray KidsのバンチャンなどK-POPアーティスト計22名が参加したトリビュートソング「Moon in a Dream(夢の中の月)」がリリースされました。
しかもASTROは別途「Memory of the Moon」のMVも公開していて 、ムン・スア本人も心のこもったレターをSNSに公開しています。
22名ってけっこうすごくないですか。
3周忌(2026年4月19日)
ムン・スアはInstagramにメッセージを投稿し、Billlieの公式YouTubeチャンネルでクリストファー(Christopher)の楽曲「Moments」のカバー映像を公開しました。
追悼の規模が「拡がる」という現象について
自分の見立てでは1周忌→2周忌→3周忌という流れの中で、追悼の形が「グループ内→業界全体→個人」というふうに変化しているように見えます。
特に3周忌がムン・スアの個人的なカバー曲という非常にパーソナルな表現になっているのが印象深かったです。
大勢が集まる2周忌を経て3年目には妹ひとりが静かに歌う。
なんかその対比がすごく意味深に感じられて。
あくまで仮説ですけど時間が経つにつれて「業界的な追悼」から「家族としての追悼」へとシフトしていったのかもしれないですね。
「Moments」を選んだ理由 ムン・スアの言葉から
兄が好きだった曲
ムン・スアが3回忌に選んだのはデンマーク出身のシンガーソングライター、クリストファーが2019年にリリースした「Moments」という楽曲でした。
生前のムンビン自身がこの曲を気に入っていたとされています
だからムン・スアは「自分の好きな曲」ではなく「兄が好きだった曲」を選んだ。
そこにじわっとくるものがあります。
ムン・スア本人の言葉
彼女がInstagramに綴ったメッセージはこんな内容でした
「お兄ちゃん、久しぶり。今回はどんな曲を持ってきたか気になるでしょ?悩んだけど、お兄ちゃんとの思い出も詰まった曲を選びたかったの。この曲、お兄ちゃんが好きだったじゃない。歌詞を見たら、すごく良くて。ちょうど私が言いたいことっていうか。気持ちが伝わったらいいな」
「気持ちが伝わったらいいな」という一言が、個人的にいちばん刺さりました。
もう届かないかもしれない相手に「伝わったらいいな」って言える、その感覚。
完全に整理できているわけじゃないけど、前に進もうとしているような。そういうニュアンスを私はこの文章から感じました。
カムバックを控えたタイミングでの発信
それだけじゃな、ムン・スアはこんな言葉も添えていました
「私はいまカムバックの準備をしていて、もうすぐ正規アルバムだよ!見ていてくれると思って、頑張るね。また会いに来るね。見守っていてね?会いたいし、愛してる」
アルバムのリリースを控えたタイミングで、真っ先に兄に報告する。
なんか、これってかなりぐっときますよね。
普通だったらもっとプロモーション的な文脈でそのことを話すところを、兄への手紙の中に自然に入れてくる。
カバー曲という表現方法の意味を考えてみた
オリジナルじゃなくカバーである理由
これ、正直あくまで私の考察なんですけど少し気になって考えてみました。
毎年「なぜオリジナル曲ではなくカバーなのか」という疑問を持つ人もいるかもしれない。実際、公式にその理由が語られているわけじゃないので完全に私の仮説です。
オリジナル曲は「作品」として世に出てしまいます。
でもカバー曲はすでに存在する誰かの言葉の中に自分の気持ちを重ねて届ける行為。どちらかというと「手紙」に近い感覚だと思っていて。
特に「兄が好きだった曲を歌う」というやり方は、「あなたが好きだったものを、私がここで歌っているよ」というメッセージになりますよね。
オリジナルよりも、もっと個人的なコミュニケーションとして機能しているんじゃないかなと感じます。
Billlieの公式チャンネルで公開したこと
ちなみにこのカバーはムン・スア個人のSNSではなくBilllieの公式YouTubeチャンネルで公開されています。
これも意味があることのように感じます。
個人の記録として残すだけでなく、グループのファンみんなと一緒にその瞬間を共有しようとしたということなのかなと。
細かいことかもしれないけど、個人的にはそこが印象深かったです。
まとめ
- 故ムンビン(享年25歳)は2023年4月19日に急逝し、Kポップ界に大きな衝撃を与えた
- 彼の妹、Billlieのムン・スアは毎年4月19日の命日に追悼の発信を続けている
- 3回忌にはクリストファーの「Moments」のカバー映像を公開。ムンビンが生前に好きだった曲であることが選曲の理由
- 「気持ちが伝わったらいいな」「会いたいし、愛してる」というムン・スアの言葉に、多くのファンが心を打たれた
- 各周年でトリビュート曲が積み重ねられ、その規模は1周忌のASTROによる「Fly」から2周忌の22名参加のコラボまで広がっていった
- ムン・スアはアルバム発売を控えたタイミングにおいても、「お兄ちゃんが見ていてくれると思って頑張る」と前を向く姿を見せた
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