「アイエンって実力不足じゃない?」って声、STAYなら一度は耳にしたことがあるはずなんです。でも、それって本当に正しい評価なんでしょうか。
デビューから今日まで、アイエンがコツコツ積み上げてきたものをちゃんと掘り起こしてみたいと思います。
「実力不足」と言われる理由
正直に言うとスキズ内でのランキング系コンテンツや海外ファンによる評価では、アイエンのボーカルとダンスが他メンバーより下位に置かれることが多いのは否定できない事実です 。
ただ、そこには絶対に外せない前提があって。
それが「スキズ全体のパフォーマンスレベルがそもそも異常に高い」という点
Redditの有名なパフォーマンス分析スレッドでも「スキズはダンスの実力が飛び抜けてバランスのとれたグループ」という評価が挙がっていて 、その中での比較なわけです。
要するに「グループ内で相対的に下」という話であって、K-POPアイドル全体のスケールで見れば十分すぎるくらい高い水準にある。ここを忘れてしまうと評価がすごく歪んでしまうんですよね。
ちなみに、アイエンのボーカルについての2020年時点での分析では下記のような評価が挙がっていました 。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | ボーカルライン3人の中で技術的に一番発展している、安定感がある、音域が広め、ミックスボイスの使い方が上手い |
| 弱み | ピッチやプレースメントの問題、喉の奥に声を引き込む癖、高音がナザルになりがち |
とはいっても、これはあくまで2020年の話。そこからアイエンがどれだけ変わったかがこの記事の本題です。
デビュー前から抱えていたコンプレックス
アイエンが「実力を証明したい」という気持ちを強く持っていたのは、実は本人が誰より分かっていたからなんです。
2020年に出演したトロット系オーディション番組でアイエンはこんなことを語っていました。
「ボーカル的にあまり評価してもらえないことが多くて、それが悔しかった。この番組を通じてトロットも歌えると認めてもらいたいし、アイドルとしても認めてもらいたい」
と 。
これを読んだときちょっとグッときてしまいました。
末っ子だから、デビューが一番遅かったから、という理由で実力を軽く見られることへの悔しさが、ンプルな言葉の奥ににじみ出ていて。
実際、リアリティ番組「Stray Kids」に出演していた当時は経験が浅く、実力不足を指摘される場面もあったとされています 。
でも、だからこそそこからの成長が際立つんですよね。スキズのバラエティ番組内でも「最も実力が大きく成長したメンバー」として名前が挙がるのが、アイエンなんです 。
ボーカルの実力と成長
デビュー前からの音楽経験
アイエンの音楽的なベースはデビューよりずっと前から作られています 。
小学校時代は合唱団に所属していて、中学生の頃には学校内外の歌謡大会に先生から勧められて参加し、受賞した経歴もあるほど。
ソウル公演芸術高等学校の実用音楽科を卒業しているし 、「歌が好きだから」という純粋な動機でJYPの門を叩いたっていうエピソードも個人的にすごく印象深かったです。
ただ実力を磨いてきたんじゃなくて、音楽そのものが好きで積み上げてきた土台がある。そこが大事な気がします。
繊細さと清涼感が武器のボーカル
アイエンの声はよく「ミソン(미성)」と表現されていて、澄み切った透明感のある声質が最大の特徴です 。
特に高音域での歌唱はスキズのナンバーでも重要な役割を持っていて、「特に高音が得意で、高い音でも、キツくトゲトゲしくない」という点が評価されているんです 。
同じ高音でも圧迫感じゃなくて透明感で届けられる。これがアイエンのボーカルの個性でグループのサウンドの中で彼にしか出せない色だと思っています。
実は声が目立ちすぎて「グループに馴染まない」と感じていた時期もあったみたいなんですが、今はそれを自分の強みとして捉えようとしているとのこと 。
その切り替え、なかなかできないことだと思うんですよね。
2017年から現在にかけての成長
デビュー時から2023年にかけてのボーカル進化を追ったファン動画には多くのコメントが集まっていて、「声が本当に美しい(heavenly)」「こんなに上手かったの?」という驚きの声が目立ちます 。
2025年の分析では
「I.N has grown so much since debut. His vocals are dependable, clean, and steadily improving.
(デビュー以来、ものすごく成長した。ボーカルは信頼できて、クリーンで、着実に向上している)」
という評価が出ていて 、ライブステージでどんどん存在感が増しているという点も特筆されていました。
ちなみにナムウィキのコメントでも
「라이브가 많이 늘어 안정적으로 보컬 실력을 보여준다(ライブがだいぶ上達して、安定したボーカルの実力を見せている)」
という記述があります 。
デビュー当時と明らかに違うわけで、これってファンじゃなくても認めざるを得ない事実なんじゃないでしょうか。
2023年のアルバム「★★★★★ (5-STAR)」では、安定したピッチと感情表現の豊かさが際立ったとも言われていて 、「アイドルの枠を超えたアーティストとしてのI.Nが見えるようになった」という評価まで出ています。
そこまで言われると成長の大きさが伝わりますよね。
トロットオーディションでの本気
2020年、アイエンはバラエティ番組でトロット系のオーディションに挑戦しました 。
「동백아가씨(冬柏娘)」を熱唱した際の表現力とこぶしはアイドルポップとは異なる層からも驚きの声が上がったほどで、アイドルポップ以外のジャンルにも対応できるボーカルの幅はアイエンの音楽的な素地の深さを証明しているといえます。
「歌い手」として認められたいという切実な思いが伝わってくるパフォーマンス。あれを観て、個人的にはアイエンに対する印象がかなり変わりました。
ダンスの実力について
「最下位」の意味を誤解しないで
ダンスランキングではほぼ常にグループ内で最下位か下位に置かれるアイエン。
ところが、こういう評価には必ずこの注釈が添えられているんです。「スキズのメンバーのダンスの実力が高いだけで、アイエンのダンスが下手というわけではない」という言葉。
スキズは複数名のメインダンサー・サブダンサーを擁し、ダンスを主要な武器とするグループです 。
その中での相対評価なので、「K-POP全体で見ると十分上手い」という文脈は絶対に忘れてはいけないんですよね。
ステージでの表現力
英語圏のファン分析では
「Despite being taller, he moves with control and coordination, blending seamlessly into group formations.
(身長があるにも関わらず、コントロールされた動きでグループのフォーメーションに自然に溶け込んでいる)」
という評価があって 、純粋なテクニックよりも表現力やエネルギーでステージに貢献しているというのが見えてきます。
「ステージ上でのデュアリティ(二面性)が際立っており、無邪気さと強烈な色気の間を瞬時に切り替えられる」
とも言われていて 、年々ステージ全体の空気を掌握する能力が増しているんです。
技術的な数字には出てこないけど、こういう部分ってライブを観るとすごくリアルに感じられますよね。
ソングライティングの側面
アイエンはスキズの楽曲制作にも参加していて、パフォーマーとしての顔だけじゃないんです 。
スキズの活動のさまざまな場面で楽曲クレジットに名前が挙がっていて、アーティストとしての幅を着実に広げています。
グループが強くこだわる「自分たちで作る音楽」という姿勢を末っ子として体現しようとしている。
デビュー当初からの変化を考えると、それってけっこう大きな証明だと思います。
「末っ子」を超えた存在感
2025年11月のコスモポリタン表紙を飾った際のインタビューで、アイエンはこんなことを語っています。
「ノレ(歌)は、私をもう一段上に進ませてくれる力になります。自分でも信じていなかったことを、歌のおかげで信じられるようになった気がします。この仕事を選んだのも歌が好きだったから。歌を愛さずにはいられないし、どんどん好きになっています」。
デビュー当初の「実力不足への悔しさ」が今や「歌を通じた自己成長」への情熱に変わっている。
この言葉の変化がそのままアイエンの成長を物語っているんじゃないでしょうか。
「ストレイキッズ自体が私の大きな誇りです」という言葉も残していて 、そんな言葉がさらっと言えるようになったアイエンは、末っ子の枠をとっくに超えていると感じています。

実力を示した代表的な瞬間
ファンの間でアイエンの実力を語る際によく引き合いに出される場面を、まとめてみました。
| 楽曲・場面 | ポイント |
|---|---|
| トロットオーディション(동백아가씨) | アイドルポップ以外のジャンルでの表現力と、こぶしを効かせた歌唱力を披露 |
| MIROH(2019) | グループ全体を牽引する開幕の高音パートを担当 |
| 소리꾼 / Thunderous(2021) | 伝統的な韓国の音楽要素を取り入れた楽曲で、独特の声質が映える場面を担当 |
| ライブステージ全般(2023〜現在) | ハーモニーの精度向上と、ステージ上での自信の変化が多くのSTAYに認められる |
「実力不足」は誤った前提かもしれない
アイエンへの「実力不足」という評価の多くはグループ内の相対比較から生まれているんです 。
スキズというグループのレベルが高すぎるがゆえに、グループの中で下位に見えてしまうというだけで、客観的な基準で見れば十分に実力を持つアーティスト。
それなのに「下手」というラベルが一人歩きしてしまうのは、なんか腑に落ちないなと思います。
デビュー当時の悔しさや葛藤を糧にして成長し続けてきた軌跡こそが、アイエンという存在の本当の「実力」の証明なのかもしれません 。
末っ子だからと軽く見るのは、もうとっくに時代遅れ。そろそろそのイメージを更新してもいい頃じゃないでしょうか。

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