ファントムシータの曲ってダンスも本当に世界観が完璧じゃないですか。
あの独特のレトロホラーな空気感ってメンバーの表現力だけじゃなくて、それぞれの楽曲に合わせた振付師さんたちの力も相当大きいんだろうなと思ってずっと気になってたんですよね。
公式クレジットをひとつひとつ追いかけてみたらどの方も個性的で面白くて。今回はそこをまとめてみます。
楽曲別の振付師一覧
確認できた楽曲とその担当者
まず全体像を整理すると確認できた範囲でこんな感じです。
| 楽曲名 | 振付師 |
|---|---|
| 「おともだち」 | SHIMIZUMASH |
| 「HANAGATAMI」 | Kosuke(Kosuke Fuyukawa) |
| 「そっくりさん」 | iona |
| 「すき、きらい」 | SHOJIN |
ちなみに「ゾクゾク」「キミと✕✕✕✕したいだけ」「花喰み」「ノア」「botばっか」については現時点で公式クレジットから振付師名を確認できていないのでここでは触れません。憶測で書くのは違うかなと思って。
SHIMIZUMASH デビュー曲「おともだち」の振付師
マルチな表現者という印象
ファントムシータのいちばん最初の楽曲「おともだち」の振付を手がけた方がこのSHIMIZUMASHさん。
デビュー曲ってグループの第一印象を決める大事なやつじゃないですか。そこに呼ばれたということ自体、けっこう信頼されてるんだろうなと感じます。
SHIMIZUMASHさん調べるとダンサーとしてだけでなく、ピアニストやモデルとしても東京のアートシーンで活動されてる方みたいです。
肩書きが複数あるタイプの表現者ってなんか振付のアプローチも一般的なダンサーとは違いそうですよね。
「おともだち」のあのダークで懐かしい感じ、ピアノのような音の捉え方みたいなものが動きに反映されてたりするのかも…って、これは完全に私の妄想なんですが。
「おともだち」という楽曲との相性
作詞・作曲・編曲が小春さん(チャラン・ポ・ランタン)という、あのぐにゃぐにゃした怖い可愛さがある楽曲で、SHIMIZUMASHさんの振付がその雰囲気をうまく体に落とし込んでると思います。
ただ、SHIMIZUMASHさん自身の詳しいプロフィールは公式情報からはあまり確認できていなくてそこはちょっとわからないままです。
Kosuke(Kosuke Fuyukawa) 「HANAGATAMI」の振付師
「初の日本人アーティストへの振付」という話
これ、個人的に今回いちばん「へえ〜!」と思った話。
「HANAGATAMI」の振付を担当したKosuke(冬川晃輔)さん。ほぼK-POPアーティスト専門みたいな感じで振付を提供してきた方です。
2000年9月生まれ、京都出身のHIPHOPダンサーさんです。
第1回アトモスピンクオーディション(MORE THAN EVER)に合格して世界的ダンサーのRIEHATAに認められ「MORE THAN EVER crew」のメンバーとして活動。
海外からもワークショップやジャッジの依頼が届くくらいグローバルに動いてるらし、その実績が韓国の事務所にも買われてK-POPアーティストへの振付をしてきたという流れみたいです。
KOSUKEさんの主な振付担当作品
実際どんな曲を手がけてるかというとこんな感じ。
- Stray Kids「LALALALA」
- ファントムシータ「HANAGATAMI」
- 日向坂46「君を覚えてない」
- STAR ISLAND 2024 in TOKYO / FUKUOKA(一部シーン)
- KOSEメトロビジョン「美人のヒミツ!」
Stray Kidsの「LALALALA」! そこまでK-POPシーンで活躍してた方がファントムシータを選んだ、というか選ばれたというか……そこの経緯がちょっと気になりますよね。
「色気の中に鋭いパンチ」という振付スタイル
「HANAGATAMI」の振付スタイルって「色気のある余韻の中に急に鋭いパンチを入れてくる」みたいな表現をされていて、たしかにあの曲の花が散るような美しさとグッとくる強さの共存ってそういうことなのかもと思います。
あと振付師としての経歴だけじゃなく自分でダンスシクールを立ち上げてキッズの育成もしてるみたいで、なんかすごくバランスのとれた方だなという印象。
iona 「そっくりさん」の振付師
情報が少ないけど楽曲への愛は伝わってくる
デビューシングル『すき、きらい』のカップリング曲「そっくりさん」の振付担当がionaさんです。
2025年5月9日リリースのこの曲、作詞・作曲・編曲は「是」という方が手がけていてダブルの存在やなりすましをテーマにしたダークな歌詞が印象的な一曲。
正直、ionaさんについては公式情報がほとんど見当たらなくて。詳しくは分からないんですよね。
ただ過去にファントムシータの楽曲をめぐる投稿を調べると「ファントムシータさんの楽曲どれも本当に素敵で大好きで本当に幸せです」という言葉が出てきたりして、ファントムシータへの愛がある方が振付しているんだな、というのは伝わってきます。
「なりすまし」テーマと振付の関係
「そっくりさん」って歌詞も振付もよく見ると怖いんですよね。なりすまし、鏡、偽物。
そのテーマがダンスの動きにも表れてたりするのかなと思っていてちょっとそこを意識しながら改めて見返したくなってます。
SHOJIN 「すき、きらい」の振付師
メジャーデビュー曲という節目に呼ばれた人
メジャーデビューシングル「すき、きらい」の振付を手がけたのがSHOJINさんです。Instagram(@shojin_official)で活動されています。
「すき、きらい」は2025年7月9日にVirgin Musicからリリースされたファントムシータ初のメジャーデビューシングルで、ダンスパフォーマンスムービーも公開されていて振付を映像で確認できます。
メジャーデビュー曲という節目の曲の振付に呼ばれたということで相当な信頼があるんだろうなと。
らん先生 「乙女心中」の振付師
MV公式クレジットで確認できた
「乙女心中」のMVスタッフクレジットにはっきり「Choreographer:Ransensei」と記載されています。
2024年10月10日リリースの5thシングルで作詞・作曲・編曲はボカロPの楽園市街さんが担当。
このジャジーでキャッチーなのに歌詞は怖い、という独特の世界観を踊りに落とし込んだのがらん先生というわけです。
らん先生ご本人もXで
振付させて頂きました!ファントムシータさんの楽曲どれも本当に素敵で大好きで本当に幸せです
と投稿されていて、ファントムシータへの愛が伝わってきます。
ファンとして好きな気持ちがあったうえで振付してるってわかると、なんか余計いいですよね。
振付させて頂きました!
— らん先生 (@ransensei_) October 10, 2024
ファントムシータさんの楽曲どれも本当に素敵で大好きで本当に幸せです、、👘🍽️ありがとうございました!! https://t.co/oK4x2fTWE3
らん先生のプロフィール
1998年2月12日生まれの振付師・ダンサーです。
TikTokフォロワーは30万人を超えていてアイドル界隈での振付師としてかなり知られた方。
主な振付実績はこんな感じ。
- YOASOBI「アイドル」(アニメ『推しの子』OP)オリジナル振付
- AKB48
- 乃木坂46
- サンリオピューロランド
- ホロライブ
- =LOVE
- きゅるりんってしてみて
- 声優・小倉唯さん
ファントムシータのダンスって、何が特別なんだろう
「世界観を語る体」という感覚
結局のところファントムシータのダンスって「アイドルのダンスがうまい」という感じじゃなくて、楽曲の世界観ごと体で語っている感じがするんですよね。
インタビューなどでも「曲の世界観を引き出すことを最も重視している」という話が出てきていて、そこに振付師側の意図とグループの表現が重なってああいうものが生まれるんだろうなと。
グローバルな人たちがガラパゴスな世界観を作っている
コンセプトが「レトロホラー」というわりとニッチなところにいるグループなのに振付師の顔ぶれを見るとStray Kidsに振付した人やK-POPシーンで活躍してきた人が並んでいる。
グローバルな視点で活動してきた人たちが、あのガラパゴス的な世界観に向き合って作ってるギャップが面白いな、と個人的には思っていて。
「コワカワイイ」の絶妙なライン
「ノア」のパフォーマンスに「コミカルな動きの中に子供用玩具的な怖さがある」という評があって、それってすごくうまい表現だなと思うんですよ。
楽しそうに見えるのに怖い、可愛いのに気持ち悪い。
そのラインってたぶん振付の精度で決まるんですよね。少しズレると「ただのホラー」か「ただのコミカル」になってしまうから。
この「コワカワイイ」の絶妙なバランスってどうやって振付師と演者の間で共有されてるんだろう…って考え始めると面白くなってくるんですよね。
それぞれの楽曲で担当が違うのに統一感があるのが不思議で。
Adoさんのディレクションなのかグループ自身の解釈なのか、振付師への依頼段階で世界観をかなり細かく伝えているのか。考え始めるとキリがないやつなので今日はここまで!😂
それだけ、ファントムシータってダンス面でも奥が深いグループだなということは言えると思います。
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