この記事を読めば韓国が誇るプレミアリーグFW・ファン・ヒチャン(황희찬・Hwang Hee-Chan)のプロフィールから経歴、プレースタイルの魅力まで丸ごとわかります。
2022年カタールW杯でのあの劇的なポルトガル戦ゴールをきっかけに、日本でも一気に知名度が上がった選手なのに、意外と詳しいことを知らない方も多いんじゃないかなと思っていて。
年代別代表から欧州5大リーグまで駆け上がったその道のりと、「ファンソ(雄牛)」と呼ばれる理由、じっくり解説していきますね。
基本プロフィール
名前や出身、身体データ
ファン・ヒチャン(황희찬・Hwang Hee-Chan)は1996年1月26日生まれで年齢は30歳、韓国・江原道春川市出身のサッカー選手です。
ポジションはセンターフォワード兼ウイングで身長177cm・体重77kg、利き足は右足。
所属クラブはイングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズで、背番号11番を着用しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 황희찬(Hwang Hee-Chan) |
| 生年月日 | 1996年1月26日 |
| 年齢 | 30歳 |
| 出身 | 韓国・江原道春川市 |
| 身長・体重 | 177cm・77kg |
| ポジション | センターフォワード・ウイング |
| 利き足 | 右足 |
| 所属クラブ | ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ |
| 背番号 | 11番 |
ニックネーム「ファンソ(雄牛)」の由来
これ、調べてみてちょっと面白いなと思ったんですけどファン・ヒチャンには「ファンソ(황소)」というあだ名があります。
韓国語で「雄牛」を意味する言葉で、その猛烈に突き進む攻撃スタイルから付けられたものです。
本人も「テレビで自分の試合を見ると、なぜファンソと呼ばれるのかわかる」と語っているとのことで、自分のプレースタイルをちゃんと自覚していているのが伝わってきます。
なんか、こういうあだ名ってそのまま本人の本質を表してるケースが多いですよね。
ファン・ヒチャンの場合まさにそれで実際に試合を見ると「あ、確かに雄牛だ」って納得できます。
欧州デビューからの経歴
欧州でのキャリアは高校卒業後すぐに海外移籍するという、なかなか異例のルートから始まっています。
浦項高校からザルツブルクへ
浦項製鉄工業高校を卒業した後、母国でのプロ経験を一切挟まずに2014年2月、レッドブル・ザルツブルクの育成組織(リーフェリング)に加入しました。
当時18歳ですよ。この決断、けっこう大胆だと思いませんか。
最初の2シーズンはリーフェリングで経験を積んで、特に2015-16シーズンは18試合11得点という結果を残します。
これが評価されて翌シーズンにザルツブルクのトップチームへ昇格。2016-17シーズンにはリーグ戦26試合12得点と覚醒し、欧州での地位を確立していきました。
正直、「高卒でいきなりオーストリア」って経路は当時かなりレアだったと思うんですよね。
それでもここまで結果を出せたのは単純に本人の努力と適応力の高さだろうなと感じています。
ハンブルガーSV挫折から覚醒へ
2018-19シーズン、ブンデスリーガ2部のハンブルガーSVにレンタル移籍するんですが、20試合で2得点と不本意な結果に終わります。
この時期のことをあまり語らない選手も多いなか、ファン・ヒチャンの場合、この挫折が後の飛躍の伏線だったんじゃないかなというのが私の見立てです。
ザルツブルクに復帰した2019-20シーズンは公式戦40試合16得点22アシストという圧巻の数字を残します。
それにこの時期のチームメートが南野拓実とアーリング・ハーランドだったというのが、個人的にはかなり印象深かったです。
あのチャンピオンズリーグでリヴァプール相手に善戦したザルツブルク。ファン・ヒチャンは1得点1アシストをマークしていて、三人の「あの頃」を振り返ると何だか感慨深い気持ちになりますね。
ハーランドはいまやプレミアリーグ得点王で南野はパリ・サンジェルマンやモナコを経験して。ファン・ヒチャンもプレミアリーグへ。
RBライプツィヒ、そしてウルブズへ
2020年夏にRBライプツィヒへ移籍しますが、けがなどの影響もあって出場機会に恵まれない時期が続きます。
転機は2021年夏のウォルバーハンプトン(ウルブズ)へのローン移籍でした。
最初のシーズンに30試合5得点を記録し、2022年7月に移籍金約1,400万ポンド(約14億円)で完全移籍が決定します。
2023年12月には2028年6月まで契約を延長し、クラブからの信頼の厚さが伝わってきます。
ローン→完全移籍→契約延長、というのはクラブ側としても「この選手は本物だ」と判断したからこその流れですよね。
肌感で言うとファン・ヒチャンのような選手はクラブのアイデンティティに合致していたんだと思います。

クラブでの成績ハイライト
2023-24シーズンのブレイク
ウルブズでの最も輝いたシーズンが2023-24です。
プレミアリーグだけで12得点を記録し、チームの主砲として確固たる地位を築きました。
この結果を受けてマルセイユからのオファーが届いたものの、クラブ側がこれを拒否するほどの評価を受けていたみたいで、当時の選手としての価値の高さが見えてきます。
プレミアリーグで12ゴールってちゃんとしたトップFWの数字ですよね。
2025-26シーズンと降格の影
ところが2025-26シーズンは、クラブ全体の不振の影響もあって公式戦27試合3得点にとどまっています。
そして2026年4月、ウォルバーハンプトンは2025-26シーズン5試合を残してプレミアリーグからの降格が確定してしまいました。
8シーズン続いた1部残留の歴史に幕が下り、ファン・ヒチャン自身の去就にも大きな注目が集まっています。PSVアイントホーフェンなどから獲得提案があったとも報じられていています。
これってそんな重要かな、と思う方もいるかもしれないけど、個人的にはけっこう気になっていて。
チームが降格したときに選手がどういう選択をするか、それってその選手の「次の5年」を大きく左右しますよね。
特にW杯イヤーと重なっているわけだからファン・ヒチャンとしてはなるべくいい環境でアピールしたいはずで。この夏の選択肢がどうなるのか、正直かなり目が離せないです。

韓国代表での存在感
韓国代表デビューは2016年でU-17からU-20、U-23と段階的に代表でのキャリアを積んできました。Aマッチには通算65試合以上出場し、14得点以上を記録しています。
忘れられないカタールW杯の奇跡
これは本当に語らずにいられない場面。
2022年カタールW杯グループH最終戦のポルトガル戦、後半アディショナルタイムです。
1-1で迎えた局面で、ソン・フンミンが自陣からドリブルで持ち上がり、ペナルティエリア付近で絶妙なスルーパスを供給。
走り込んだファン・ヒチャンがワンタッチで冷静に流し込み、2-1と逆転しました。この1本のシュートが、韓国を3大会ぶりの決勝トーナメントに導いたのです。
しかもこの試合、ファン・ヒチャンのシュートはこの1本だけだったという情報があって、それで決勝点を決めているというのがまた凄まじい。
1本打って1本決める。冷静すぎませんか。
あくまで想像ですがあの瞬間のプレッシャーってどれほどのものだったんでしょう。
グループ突破がかかった試合の後半AT、しかもポルトガル相手に。
私が同じ立場だったら足が震えていたと思う。それをワンタッチでゴール左隅に蹴り込める精神力、ちょっと本当にすごいなと感じています。
2026北中米W杯への期待
2026年夏に開催される北中米ワールドカップへ向け、韓国代表はアジア最終予選を戦ってきました。
2024年9月のオマーン戦ではゴールを決め、韓国の3-1勝利に貢献しています。
クラブが降格した後だからこそファン・ヒチャン個人としてはW杯で結果を出してステップアップしたい、という気持ちは強いはずです。
ここで活躍すれば移籍市場での価値も上がるわけで、選手本人にとっても大きな意味を持つ大会になりそうですね。
カタールの奇跡をもう一度。
というのはさすがに都合よすぎる期待かもしれないけどそれでも十分あり得ると思ってます。
プレースタイルと武器
ファン・ヒチャンの魅力は攻撃的で迷いのないスタイルと、複数の武器を組み合わせた多才さにあります。
ライン間での駆け引きと裏抜け
DFラインとの駆け引きが、本当に上手い。
マーカーを引き連れるためにあえて一度下がり、タイミングを見計らって一気に抜け出すパターンが彼の真骨頂です。
敵陣深い位置で受けてそのままシュートというプレーも多くて、スピードを活かした裏への抜け出しに定評があります。
これ、技術というよりは「読み」と「度胸」の領域に近いと思うんですよね。
どこに走れば相手が嫌かを瞬時に判断できる選手って案外多くないので。
決定力とアシストセンスの高さ
ペナルティエリア内での決定力は特筆に値します。
統計専門サイトの分析ではシュートに対するゴール比が0.2という高水準で、エリア内できっちり決める冷静さが光ります。
それだけじゃなく、アシスト力も侮れないんです。
ザルツブルク時代のデータではオーストリア・ブンデスリーガの出場時間2000分以上のストライカーの中でチャンスメイク数1位を記録していたとのことで、得点を取るだけでなくチームの潤滑油としての役割も担える選手です。
フォワードでこれをできる人ってわりと限られる。だから彼がザルツブルクで南野やハーランドと共存できたのも納得な気がします。

前線からの激しいプレッシング
守備への貢献も、ファン・ヒチャンを語る上では外せません。
前線でのハイプレスは高い強度とスピードを伴うもので、相手ビルドアップの起点を潰すことにも積極的に関わります。
これがレッドブルスタイルのクラブで長く活躍できた理由のひとつだろうなと感じています。ゴールを取るだけじゃなく、守備も走れる選手はどのクラブでも重宝されますよね。
細かく検証してないけど、こういう「守備もできるFW」は現代サッカーでの需要が明らかに高い。
ファン・ヒチャンがウルブズ降格後も移籍先の候補に事欠かない理由は、このあたりにあるんじゃないかと思ってます。
まとめ
- 1996年1月26日生まれ、韓国・春川市出身のFW
- 18歳でザルツブルク入団、母国でのプロ経験なしに欧州に渡った異色の経歴
- 2019-20シーズンは南野拓実・ハーランドと同僚として欧州を席巻し、40試合16得点22アシストを記録
- 2022カタールW杯ポルトガル戦での逆転決勝ゴールは韓国サッカー史に残る名場面
- ウルブズで2023-24シーズンにプレミアリーグ12得点を達成するも、2025-26シーズンはチームが降格
- 2026年夏の移籍市場での動向と北中米W杯での活躍が最大の注目点
- ニックネーム「ファンソ(雄牛)」のとおり、迷いのない突進力と高い決定力が最大の魅力
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