この記事を読めばチョ・ギュソン(조규성)がどんな選手なのか、なぜあの短期間で世界中のファンを熱狂させたのかぜんぶわかります。
サッカーにあまり詳しくない人でも「あのイケメンFW」として記憶している方は多いんじゃないでしょうか。
実際に調べてみると、見た目のインパクトだけじゃなく、キャリアそのものがドラマみたいな話の連続でけっこう読み応えのある選手だったんですよね。
基本プロフィール
名前や生年月日、身体データ
チョ・ギュソン(조규성/曺圭成)、生年月日は1998年1月25日で年齢は28歳です。
身長189cm、体重82kg。この体格でFWというのが、ぱっと見でも強そうで説得力がありますよね。血液型はO型で、ポジションはフォワード(主に1トップ)。利き足は右足ですが、両足で蹴れるとのこと。
出身は韓国・京畿道安山市です。
ちなみにMBTIはENFP(外向的・直感的・感情的・知覚型)という話もあって。
これ、調べてみたらけっこう「確かにな」と思いました。
陽気で前向きな雰囲気、W杯でいきなり活躍しちゃう度胸、全部ENFP感がある気がしています。まあ、私の完全な主観ですけど。
チョ・ギュソンの生い立ちと学生時代
中学時代はほぼ無名だった
これ、正直一番驚いた話なんですけど。中学時代のギュソンは試合にほとんど出られないベンチウォーマーだったそうです。
今の189cmの体格からは想像しにくいんですが、当時は体が小さくてフィジカル面での評価がいまひとつだったみたいです。
実はこのエピソード、後々の「兵役で体を作り直す」という展開に繋がるんですよね。
そう考えると、彼の人生ってちゃんと伏線回収されてるというか。
安養工業高校での転機
転機になったのは高校進学のタイミングです。
当時のイ・スヌ監督が「この子に可能性がある」と判断して、安山から安養まで引越しを促すほどの熱心な勧誘をしたといいます。
監督がそこまでしてくれる選手って、やっぱり何か光るものがあったんでしょうね。
その後は光州大学スポーツ学科に進学するも中退し、プロの道へ。
中退というとネガティブに聞こえるかもしれないですが、Kリーグの選手には大学中退でプロ入りするケースはわりとあるらしいのでそこまで珍しいことでもないようです。
プロキャリアの歩み
FC安養でのデビューとK2での爆発(2019年)
2019年、Kリーグ2(2部リーグ)のFC安養でプロキャリアをスタートします。
初年度でいきなりリーグ14ゴールを記録し、得点ランキングTOP3入り。
2部リーグとはいえ、プロ1年目でこれだけの数字を出せるのはかなりすごいことだと思います。
ヘディングの強さと決定力の高さはこの頃からすでに際立っていたそうです。
全北現代移籍と「公務員も考えた」低迷期(2020年)
2020年、1部リーグの名門・全北現代モータースへステップアップ移籍。
ところが、ここで壁にぶつかります。上のカテゴリーの洗礼というんでしょうか、1部の強度についていけず4ゴールに終わりました。
本人がのちに「公務員になることを考えたことがあった」と打ち明けているんですが、これがけっこう刺さる言葉で。
夢のステージに上がったはずなのに活躍できなくて、そこまで追い詰められていたんだなと思うと。正直ちょっとしんどい気持ちになりますよね。

兵役という「人生最大のターニングポイント」(2021〜2022年)
低迷を受けてギュソンは兵役を履行することを決意します。
韓国では成人男性に兵役義務があり、サッカー選手の場合は国軍体育部隊(金泉尚武FC)に所属しながら競技を続けるケースが多いです。
ここからが本当に面白いんですよ。
「サッカーだけに集中できる環境」というのがポイントで金泉尚武では外的なプレッシャーが少ない分、基礎練習とフィジカル強化に時間を注ぐことができたそうです。
ギュソンはここで約5kgの筋肉を増量し、体格を根本から変えてしまいます。
肌感で言うと、もともと持っていた技術系のベースにフィジカルが乗っかった感じで、一気に「使える選手」になったというか。あくまで推測ですけど、そういう化学変化があったんだと思っています。
除隊後に全北現代へ戻ると、そのシーズンだけでリーグ17ゴールを記録して得点王。軍隊前と後で別人すぎる。
カタールW杯での世界的ブレイク(2022年)
ガーナ戦 「韓国初のW杯マルチゴール」の瞬間
2022年11月28日、カタールW杯グループステージ第2戦・ガーナ戦。
この試合でギュソンは0-2と劣勢だった後半13分にW杯初ゴール、そのわずか3分後にさらに1点を追加する2ゴールを決めました。
これが韓国代表選手として史上初のW杯マルチゴールという歴史的記録です。
しかも両ゴールとも頭で決めたヘディングゴールで、クロスへの入り方と合わせ方が本当にきれいでした。
試合はその後2-3で敗れましたが、ギュソン個人へのフォーカスはとんでもないことになります。
一夜でフォロワー75倍以上
試合の翌日からSNSが爆発しました。
ガーナ戦前と比べてインスタグラムのフォロワーが約75倍以上に増え、最終的に150万人を突破したと報告されています。
日本でもTwitter(現X)のトレンド入り、情報番組での特集など、サッカーに詳しくない層にも一気に知名度が広がりました。
正直ね、「ゴール2発でそこまで?」と最初は思ったんですよ。
でも実際のプレー映像を見たら、なんか……わかります。フィジカルと技術を兼ね備えながら、あの顔で、あのゴールを決めるんですよ。そりゃバズる。
欧州挑戦。デンマーク・ミッティランの時代
移籍1年目でリーグ12ゴール、優勝に貢献(2023〜2024年)
W杯後の2023年7月、ギュソンはデンマーク1部スーペルリーガのFCミッティランへ移籍しました。初の欧州挑戦になります。
ヨーロッパのサッカーはアジアとは根本的にフィジカルの強度が違うと言われています。
それでも初シーズンでリーグ12ゴールを記録し、チームの得点ランキング1位に輝きます。
ミットウィランはこのシーズンにスーペルリーガを制覇しており、4年ぶりのタイトル獲得に大きく貢献したことになります。
移籍1年目でいきなりこの成績…やっぱりもともとポテンシャルがすごかったんでしょうね。
右膝手術と合併症。2024〜2025シーズン全休という試練
ところが2024年5月、シーズン終了直後に右膝の半月板手術を受けます。
当初は比較的軽い手術の予定だったそうですが、術後に合併症が起きてしまい、想定外の長期離脱に。結果として2024-2025シーズンを丸ごと棒に振ることになりました。
韓国代表の洪明甫監督が「現時点では全く試合に出られない状態」と公の場で言うほどだったので、かなり深刻な状況だったんだと思います。
これはちょっと本当に心配でした。
だって、ようやくW杯で世界に認められて、欧州でも結果を出して、これからというタイミングで1年以上消えてしまうって…精神的にもきつかっただろうなと。
1年8カ月ぶりの感動の復帰(2025年)
でも、ギュソンは諦めませんでした。
2025年8月、ミットウィランの出場メンバーに約1年3カ月ぶりに名前が戻ります。そして同年9月に494日ぶりとなる復帰ゴールを記録。
さらに11月には韓国代表にも1年8カ月ぶりに招集され、ボリビア戦で途中出場からゴールを決めました。
そのゴールシーンの映像を見たとき、本人もかなり感情的になっていたし、観ているこちらも思わずじーんとする。

選手としての実力と魅力
ヘディングの制空権はアジア屈指
189cmの長身を活かしたヘディングはアジアでトップクラスの精度を持っています。
単純に「でかいから頭が届く」というだけじゃなく、クロスへの入り方・飛び出しのタイミング・頭の使い方の精度が高いです。
W杯でもヘディングのみで2ゴールを決めたのは、その能力の高さを証明していると思います。
MF出身という意外すぎる過去
これ、知ったときわりとびっくりしたんですよね。
ギュソンはもともとミッドフィールダー出身なんです。
なので1トップにしては運動量が豊富で、中距離シュートも打てるし、前線からの守備貢献度も高い。長身FWなのに多様な動きができる背景に、そのキャリアがあるんだと思います。
自分の見立てでは「高さと技術を両立できるストライカー」としての希少価値がここに来ていると思っていて。
特に欧州では長身FWに「高さだけじゃない技術」を求めるクラブが多いので、ミットウィランでの評価もそこに連動しているんじゃないかな、という気がします。
「イケメン」だけで終わらない下積みの精神力
はっきり言うとW杯後の注目は顔から始まったところもありますよね。
でも彼の話を掘り下げていくと、中学時代の無名時代、全北での低迷、「公務員を考えた」という告白、兵役での体の作り直し…そのすべてが積み重なってあのゴールに繋がっているわけで。
見た目で注目されたことで逆に「実力はどうなの?」と見られる場面もあったと思うんですが、数字と結果でそれをひっくり返してきた。
それがかなり印象深かったです。
まとめ
- チョ・ギュソンは1998年1月25日生まれ、身長189cmの韓国代表FW
- 中学時代はベンチ要員、全北現代移籍後の低迷期に「公務員も考えた」という下積み経験あり
- 兵役中に約5kgの筋肉増量で体格を変え、除隊後に17ゴールで得点王
- 2022年カタールW杯ガーナ戦で韓国初のW杯マルチゴールを達成、インスタフォロワーが一夜で75倍超に
- 2023-24シーズンにデンマーク1部でリーグ12ゴール・チーム優勝に貢献
- 2024年の右膝手術と合併症で2024-25シーズン全休するも、2025年に494日ぶりゴールで復活

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