この記事を読めば声優の村川梨衣(りえしょん)さんが「ISLAND降板事件(ごねしょん騒動)」でいったい何をやらかしたのか、製作委員会との間に何が起きたのか、そしてその後のキャリアへの影響まですべてわかります。
「りえしょんに何があったの?」
と気になっているあなたに向けて公式発表をもとに正確な情報だけをまとめました。
そもそもISLAND事件って何?
2018年のあの騒動、調べれば調べるほど「思ったより根が深い」と感じてしまいました。
突然の降板発表
2018年1月29日、TVアニメ『ISLAND(アイランド)』の製作委員会が、メインキャストとして起用予定だった声優・村川梨衣さんの降板を突如発表しました。
TVアニメ「ISLAND(アイランド)」
— アニメISLAND🏖️ (@island_fw) January 29, 2018
「伽藍堂 紗羅」役 キャスト交代のお知らせhttps://t.co/6puNfy902e
この発表がネット上に広まるのはほぼ一瞬のことでアニメファンのあいだにざわめきが走ったんですよね。
村川梨衣さんといえば、「りえしょん」の愛称で親しまれている声優さん。
1990年6月1日生まれで、『のんのんびより』の一条蛍役、『Re:ゼロから始める異世界生活』のラム役など、当時は本当に人気作品に立て続けに出ていた方です。
しかも今回の『ISLAND』は原作ゲームでも伽藍堂紗羅役として出演していたキャストだったので、そのまま続投するのが自然の流れだと誰もが思っていたはずで。
それだけにこの降板発表の衝撃はかなり大きかったんです。
アニメ化発表から降板まで、わずか1ヶ月半
個人的にこのタイムラインが一番気になりました。
2017年12月15日、アニメ化が正式発表されたタイミングで村川さんは「スタッフ皆様が大事に大事になさっているこの作品を、チーム一丸となって盛り上げたいと思います」と前向きなコメントを公式サイトに掲載しています。
このコメント、降板発表の翌朝にはひっそりと削除されているんですよね…。
アニメ化発表からわずか約1ヶ月半での降板。この短さなんか引っかかりませんか。
公式発表で明かされた経緯
ここからが本題で実は製作委員会がかなり詳しく経緯を公表しているのが、この騒動の特殊なところなんです。
事の始まりは2017年12月下旬
製作委員会の発表によると問題が始まったのは2017年12月下旬。
アニメの音声収録がスタートした後に、村川さんが所属する「東京俳優生活協同組合(俳協)」から脚本の変更要望が届きました。
最初のうちは製作側もセリフ変更などで対応を試みていたようです。
そこまではまだどの現場でも起こりうる調整の範囲といえるかもしれない。
作画完了後のシーン変更まで要求
問題が一気に複雑になったのが、すでに作画作業が終わったシーンについても変更が必要になったという段階です。
アニメ制作において、作画まで完成しているシーンを変更するというのは、単純に作業の手戻りというだけでなく、コストや品質にも直接影響する話です。
それだけに製作側は「一部については相談させてほしい」と事務所側に伝えました。
ところが、俳協から返ってきた返答が
希望する全ての変更が受け入れられない場合は続投は難しく、降板させるほかない
というものだったと。
この一文、読んだときちょっと驚きました。通告に近い言い方ですよね。
製作側は様々な可能性を探ったとしていますが最終的に事務所の要望すべてに応じることを断念。
その旨を俳協に伝えると村川さんの降板申し出があり、交代キャストのご提案も俳協側からあったという流れで決着しています。
事務所の謝罪文
製作委員会側の発表文にはファンへの謝罪の言葉が一切ないのに対し、俳協の発表文は理事長名義で「伏してお詫び申し上げる次第でございます」「この度の不始末を深く心に刻み」といった表現が並んでいました。
「不始末」という言葉を事務所自身が使っている。
これが後のネット上での憶測に拍車をかけた一因になったと思います
「事務所自ら不始末って認めてるじゃん」という反応がけっこう多かったんですよね。
「ごねしょん」という呼び名の誕生
ネット用語ってこういう時のネーミングセンスが容赦ないなと毎度思います。
りえしょん×ごねる
「ごねしょん」というのは村川さんの愛称「りえしょん」と「ごねる(無理な要求を通そうとすること)」を掛け合わせた造語です。
降板騒動の直後からネット上で広まり、そのまま定着してしまいました。
ごねしょんは原作愛に溢れてるからごねても許せる
— オリ人 (@giratainan) August 7, 2018
呼び名が定着するまでの速度がかなり早かった印象で、それだけこの騒動が当時のアニメファンのあいだで大きな話題になっていたことがわかります。
代役が同じ事務所という引っかかり
この騒動でもう一つ議論になったのが代役として起用された山村響さんが、村川さんと同じ俳協所属だったという点。
ネット掲示板では
「事務所側が演出にNGを出したのに、代役も同じ事務所ってのは引っかかる」
「代役が同じ事務所なら、事務所NGで降板というわけでもないよね。なら本人の問題かね」
といった声が多数上がっていました。
あくまでこれは憶測の域を出ないんですけど私もこの点はなんか気になってます。
事務所ごと変更するのではなく、同じ事務所内でキャスト交代というの、確かに普通の「事務所方針の問題」とは少し状況が違う気もして。
降板後のりえしょんの謎めいたツイート
これ、一番「どういう意図だったんだろう」と思った部分です。
「時にはPOISONなことも」
時にはPOISONなこともあるけれども、これだけはお伝え出来ます。
— 村川 梨衣 (@RiEtionOfficial) February 4, 2018
私は関わってきた全ての作品が大好きだし、最高の作品だと思うし、大切だしずっと応援しています。
これからも作品が、キャラクターたちが、たくさんの方々に愛されますように。
降板騒動が発表された直後、村川さんは自身のTwitterで
時にはPOISONなこともあるけれども、これだけはお伝えできます。私は関わってきた全ての作品が大好きだし、最高の作品だと思うし、大切だしずっと応援しています
と投稿しました。
「POISON」というワード。
自分が何か毒のようなものに接したということなのかあるいは自分自身がPOISONだったと言っているのか、解釈が分かれる表現で、ファンのあいだでも読み方が割れていました。
公式コメントではなくSNSの投稿なので、感情が少し出ていたのかもしれない。
私が思うにはこの投稿は「自分にも言いたいことはある」という気持ちの表れだったのかな、という気もするんですけど…完全に私の憶測です。
声優キャリアへの影響
肝心の「その後どうなった」という話。
新規出演が目に見えて減少
騒動以降、村川さんの新規アニメ出演が激減したとファンのあいだでは言われています。
騒動前は年間を通じてコンスタントに新作への出演が発表されていましたが、2018年以降は目立った新規起用のニュースが少なくなりました。
肌感で言うと業界内での「リスクあり」というイメージが広まったのかもしれない、とは思っています。
声優業界は比較的コンパクトな業界で制作側と事務所・キャストの関係性が仕事に直結しやすい環境という印象があります。
ライブの集客にも影響が
2018年5月に開催された「2ndRiELiVE〜梨の季節〜」では、会場であるパシフィコ横浜の2階・3階を使用せず1階席のみでの開催となり、それでも空席が目立ったという報告が複数ありました。
このライブが騒動の直接的な影響かどうかは断言できないんですが…タイミングは否定しにくいですよね。
現在も声優活動は継続中
とはいえ、村川さんは現在も声優活動を続けています。
「アンパンマン」
「アイドルマスターミリオンライブ」
など既存の作品は引き続き担当しており、完全に活動が止まったわけではありません。
「干された」という見方をするファンが多い一方でこうして継続的な仕事があることも事実。
新規主役級のキャストとしての起用が減っているのか、それとも他に理由があるのかは外から見ていても判断が難しいところです。
この事件が業界的に「異例」である理由
ここが個人的に一番「なるほどな」と思った部分で、わりと大事な話だと思っています。
声優が脚本変更を要求するのは異例中の異例
通常、声優はアニメ制作において与えられた役・脚本・演出に基づいて演技することが求められます。
セリフや演出の細かいニュアンスを現場で相談することはあっても、事務所を通じて「脚本を変更してほしい」と正式に申し入れるのは、業界の慣習からすると相当なことです。
しかも収録開始後のタイミングでさらに作画完了後のシーンの変更まで求めるというのは…正直、かなり強い要求だったと思います。
製作委員会が詳細を公開したこと自体が特殊
もう一つ「これ珍しいな」と思ったのが、製作委員会が一連の経緯をかなり詳しく公式発表した点。
通常、こういったトラブルは双方の名誉のために内々で処理され、表に出るとしても「一身上の都合により」程度の説明で終わるのが業界的には普通です。
それをあえて詳細に公開したということは製作側に「自分たちに非はない」ということを明確に示す必要があった、ということなのかな、と感じました。
公開する側に相当な覚悟がいる決断だったはずでそれだけ経緯への不満が大きかったとも言えなくもないというか…うん、これは完全に私の考察です。
まとめ
- 2018年1月29日、TVアニメ『ISLAND』の製作委員会が声優・村川梨衣さんの降板を発表
- 原因は収録開始後に俳協側から出た脚本変更要望が、製作側に受け入れられなかったこと
- 作画完了後のシーン変更まで求める要求は業界的に異例の対応だった
- 代役は同じ俳協所属の山村響さんが担当
- 俳協が自ら「不始末」と表現する謝罪文を掲載し、それがさらに憶測を呼ぶ結果に
- 騒動後は新規アニメ起用が激減したとファンの間で言われている(業界的な影響については憶測を含む)
- 現在も声優活動は継続中
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