KiiiKiiiのビジュアルってK-POPのガールズグループの中でもちょっと頭ひとつ抜けてる気がしていて、気になって調べてみたらクリエイティブディレクターの存在にたどり着きました。
その人の名前がチョン・ヘウォン(정해원)。
Instagramでは@byheyoneという名義で活動している方なんですがこれがまたすごい経歴で、気づいたら1時間くらいチョン・ヘウォンの仕事を掘り下げてました。
チョン・ヘウォンって何者?
「byheyone」という名義で動くクリエイター
Instagramアカウント名は @hyeweon__で活動するクリエイティブディレクターです。
彼女が率いるチーム「BYHEYONE」は、K-POPアーティストのビジュアルアイデンティティを一から作り上げる集団で、映像だけじゃなくてグループ全体のコンセプト設計やコンテンツ戦略まで担っているみたいです。
「青みの濃淡」という持ち味
韓国のメディアや業界人が口を揃えて言うのが
고유의 푸른 농도를 아름답게 꾸며내는 것(独自の青みの濃淡を美しく表現すること)
が彼女の最大の持ち味だということ。
確かに言われてみると彼女が関わった作品って共通してどこか透き通った、でも芯のある色味がある気がするんですよね。
なんか見れば見るほど「あ、これ同じ人が作ってる」って気づいてくる感じ。
長年の相棒・ノ・サンユン
ちなみに長年の協業パートナーとしてノ・サンユン(노상윤)というフォトグラファー・ビジュアルディレクターがいて、7〜8年くらい一緒に仕事をしているらしいです。
お互いぶつかることもあるって話もどこかで読んでそういうクリエイター同士の緊張感って、いい仕事を生む気がするなと思いました。
IVEで証明した実力
デビューから「LOVE DIVE」まで
名前が広く知られるきっかけとなったのがスターシップエンターテインメントのガールズグループ IVE(アイブ) との仕事です。
デビュー曲「ELEVEN」のMVにクリエイティブディレクターとして参加し、「LOVE DIVE」も担当。
「LOVE DIVE」は記録的なヒットになりましたけどあのビジュアルの完成度ってやっぱり特別だったと思います。鏡とか水とか、反射するモチーフの使い方が印象的でした。
IVEの「ビジュアルの高さ」を支えた存在
さらに「SHOW WHAT I HAVE」のクリエイティブも彼女が手がけており、IVEのデビュー期からずっとグループのビジュアルを支えてきた形です。
IVEがあれだけ「ビジュアルのクオリティが高い」と言われてきた背景にはチョン・ヘウォンの存在が確実にあるんだなと。
XGや他アーティストへの関わり
スタイルの違うアーティストにも対応できる幅
IVEだけじゃなく日韓混成グループ XG(エックスジー) のビジュアルにも深く関わっています。
シングル「SHOOTING STAR」のコンセプトフォトなどを担当しており、XG独自のクールでスタイリッシュな世界観の構築に貢献した人物です。
ソウル出身のR&Bシンガー DeVita の「All About You」、そして THE BOYZ との実績も確認されていて、ジャンルやスタイルの違うアーティストに対して柔軟にビジュアルを提案できる幅の広さがうかがえます。
テミンとの接点という噂
そのキャリア初期について中国語メディアの記事では テミン(SHINee) のコンサート用VCRを担当した経験があると報じられています。
もしそれが本当だとすると、SMエンターテインメント時代からスターシップとの縁が始まっていたということになりますね。
自分の見立てではそういう業界内のつながりがKiiiKiiiのプロジェクト参加につながったんじゃないかという気もして。
SM→スターシップという流れを考え始めるとどんどん話が広がっていくんですが、業界の人脈って本当に複雑だし、語り出すとキリがないやつなのでここまで!
KiiiKiiiとの出会いと革新的なプロモーション
プロデューサー・ソ・ヘウォンとの協力体制
チョン・ヘウォンとKiiiKiiiのプロジェクトはスターシップのプロデューサーソ・ヘウォン(서혜원)との協力体制のもとで始まりました。
IVE以来、約3年4ヶ月ぶりに誕生するガールズグループという位置づけで最初から特別なクリエイティブ戦略が敷かれていたんです。
「顔を見せない」という戦略
彼女が主導したのは他のアイドルグループが当たり前のようにやっていた「メンバーの個人プロフィールを先に公開する」という慣習からあえて外れたプロモーション手法。
2025年2月に公式Instagram(@kiiikiii.official)が突然開設されたとき、そこにあったのはメンバーの顔写真じゃなくて、感覚的なイメージコンテンツだけだったんです。
これがかなり話題になって。ブランドのルックブックみたいな、アート系のアカウントみたいな見せ方で、「どこのアイドルグループ?」って二度見するレベルだったらしいです。
デザイン業界やマーケティング業界でも注目されたと聞いてそっちの業界まで波及するって普通じゃないよなと思いました。
「ジャム工場」という謎のウェブサイト
しかも公式ウェブサイトが「ジャム工場」というテーマでデザインされていて、グループのアイデンティティをアート作品のように提示するアプローチが多くのファンや業界人を驚かせたみたいです。
ジャム工場って…😳 意味わかんないようで、めちゃくちゃ気になるじゃないですか。

そういうネーミングセンスのところにも彼女の美意識が出てるんだろうなと感じます。
手がけた主なKiiiKiii作品
BYHEYONEがクリエイティブディレクションを担当したKiiiKiiiの作品をまとめるとこんな感じです。
| 楽曲・作品タイトル | 内容 |
|---|---|
| I DO ME | プレデビューMV。ニュージーランドの大自然を舞台に撮影 |
| BTG | デビューEP『UNCUT GEM』収録曲のクリエイティブ一式 |
| DANCING ALONE | カムバック楽曲のクリエイティブディレクション |
| 2nd EP『Delulu Pack』 | 2026年1月リリース、EPプロモーション素材のアートディレクション |
「I DO ME」が見せた新しいガールズグループ像
「I DO ME」のMVではニュージーランドの広大な自然の中でメンバーたちがトランポリンで跳んだり宙返りしたりしていて、これまでのガールズグループが見せてきた「整った清楚なイメージ」とは完全に違うものでした。
個人的にはここが一番インパクト大きかったですね。「あ、この子たちそっちに行くんだ」って思った瞬間というか。
『Delulu Pack』という攻めたタイトル
最新の2ndEP『Delulu Pack』は2026年1月26日にリリースされたばかりで、「delulu(delusional=妄想系)」という言葉をタイトルに持ってきたセンスも攻めてるなと思います。
チームとしてのBYHEYONE
コアメンバーたちの存在
チョン・ヘウォンは一人で動いているわけじゃなくてチームとして仕事しています。
「BTG」の制作クレジットによるとBYHEYONEのメンバーにはキム・ヨンジュン、キム・ユンソ、レイチェル・キム・イウン、イ・スアンなどが名を連ねているみたいで、複数のクリエイターが連携してKiiiKiiiのビジュアルを支えていることがわかります。
国際的なクリエイター集団
さらに国際的なクリエイターも参加しています。
- ジェイミー・マリー・シップトン(Jamie Marie Shipton)
スタイリスト兼クリエイティブディレクターとして活躍するグローバルアートディレクター - PZ Today
アートディレクター
これだけのメンバーが集まってひとつのグループのビジュアルを作っているって、よくよく考えると相当な体制ですよね。
K-POPのビジュアル戦略が「個人の感性」から「チームのシステム」へ移行していってる流れを感じます。
業界やファンからの反応
theqooで巻き起こった「정해원を見よ」スレッド
韓国の大型コミュニティ「theqoo」ではチョン・ヘウォンの仕事ぶりについて「KiiiKiiiを見るならチョン・ヘウォンを見よ」というスレッドが立ち上がり、大きな反響を呼んだみたいです。
そこでは
全部めちゃくちゃかわいい、f(x)を連想させる
現代のセンスに合うスタイルを選び取っている
といった肯定的な意見が多く寄せられていたようで。
f(x)を連想させるっていう表現がすごく刺さりました。
確かにあの「わかる人にはわかる」感じの質感、SM時代のf(x)がやってたオルタナティブ路線を今の時代に蘇らせたみたいな感覚があります。あくまで個人的な印象ですけど。
ハイカットマガジンも注目
ハイカットマガジンのSNSでも
선배 그룹, 아이브와 XG의 비주얼을 탄생시킨 크리에이티브 디렉터 정해원의 작품(先輩グループIVEとXGのビジュアルを生み出したクリエイティブディレクター정해원の作品)
と紹介されておりメディアからの注目度も高いです。

「メンバーより目立ちすぎ問題」
一方で一部のファンからは
ディレクターや会社の方がメンバーより目立っている
という声も出ているのは事実で そこは賛否あるよなと思います。
でも、それだけチョン・ヘウォンのクリエイティブが強烈な印象を残しているということでもあって。
メンバーを食ってしまうほどのビジュアル戦略というのは諸刃の剣でもあり、強みでもあるんでしょう。🤔
なぜKiiiKiiiのビジュアルは「別格」なのか
IVE・XG・KiiiKiiiで繋がる一本の線
最終的に思うのはKiiiKiiiがデビュー前から「ビジュアルが別格」と言われてきた背景には、チョン・ヘウォン率いるBYHEYONEチームが積み重ねてきたキャリアと美意識の集大成があるってことです。
IVEで磨かれた「品のある色彩感覚」、XGで培った「スタイリッシュなアイデンティティ設計」、そしてKiiiKiiiで試みた「メンバーの顔より世界観を先に見せる」という実験。
これらが全部ひとつの線でつながっている気がしていて、個人的には今K-POPで最も面白い動きをしているクリエイターのひとりだと思っています。
「誰が作るか」が問われる時代
K-POPの第5世代って音楽的にも豊かになってきているけどビジュアル面でも「誰が作るか」が問われる時代になってきてるんだなと、今回チョン・ヘウォンを深掘りして強く感じました。

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