スキズの소리꾼(ソリクン)の意味を解説【Stray Kids】

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Stray Kidsの「소리꾼(ソリクン)」は2021年8月23日にリリースされた正規2集アルバム「NOEASY」のタイトル曲です 。

一見シンプルに見えるタイトルなんですが、実は韓国の伝統文化や鋭いメッセージが幾重にも重なって込められていて、調べれば調べるほど奥深さに引き込まれていく曲なんです。

この記事ではその意味と世界観をできるだけ丁寧にひも解いていきます。

目次

基本情報

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項目詳細
曲名소리꾼(ソリクン)
英語タイトルThunderous
収録アルバムNOEASY(正規2集)
リリース日2021年8月23日
トラック番号2番(タイトル曲)
再生時間3:03
ジャンルダンス・ラップ・トラップ・国楽(국악)

「소리꾼(ソリクン)」という単語の意味

「소리꾼」は韓国語の合成語で分解すると次の2つから成り立っています 。

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パーツ読み意味
소리ソリ音・声
クン〜を職業とする人・達人・専門家

この2つが合わさって、「声を出すことを職業とする人」=歌の達人・唄い人という意味になるんですね。

もともとは朝鮮時代の民俗芸能「パンソリ(판소리)」の歌い手を指す言葉で、歌が特別に上手い人に対しても使われる表現です。

個人的にはこの言葉を知ったとき、なんてかっこいい呼び方なんだろうと思いました。

英語タイトル「Thunderous」との関係

ここ、けっこう重要なポイントで。

「소리꾼」と英語タイトルの「Thunderous(雷鳴のような)」は直接的なイコール関係ではないんです。

「소리꾼」が「唄い人・歌の達人」という名詞的な意味であるのに対し、「Thunderous」は「雷鳴のような・轟く」という形容詞的なニュアンスを持ちます。

Thunderousはあくまで副題的な位置づけで、「雷鳴のように生きる唄い人」 という世界観を英語で表現したものと考えると自然でしょう。

歌詞全体が他人の視線を気にせず、言いたいことを堂々と吐き出す信念をテーマにしているため、その姿勢が傍から見れば「雷鳴のように轟く」ように映る。という発想ですね 。

タイトルに込められた二重のメッセージ

「소리꾼」というタイトルが秀逸なのは一つの言葉に二重の意味が仕掛けられているからなんです。これを知ったとき、ちょっと鳥肌が立ちました。

소리꾼 vs. 잔소리꾼

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言葉読み意味
소리꾼ソリクン歌の達人・唄い人 = スキズ自身
잔소리꾼チャンソリクン잔소리(くどくど言うこと・小言)+ 꾼 = 文句ばかり言う人

「잔소리(チャンソリ)」は「noise(ノイズ=雑音・小言)」に相当する韓国語で、人にうるさく口出しをし続けることを指します。

つまりこの曲のメッセージは、「小言をうるさく言い続ける잔소리꾼たちに一切屈せず、自分たちの声(소리)を堂々と叫んでいく」 というもの。

スキズ自身のコメントを見ると、その意図がよりはっきり伝わってきます。

「잔소리꾼들을 무찌르기 위해 구름 타고 등장한 진정한 소리꾼 스트레이 키즈!꼬투리를 잡고 끊임없이 잔소리하는 사람들에게 우리만의 소리를 외치겠다는 저희의 줏대 있는 모습을 말하고 싶었어요。」

(和訳:잔소리꾼たちを打ち倒すために雲に乗って登場した、真の소리꾼ストレイキッズ!些細なことをあげつらいくどくどと小言を言い続ける人たちに向けて、自分たちの声(音楽)を叫んでいくという、私たちのブレない姿勢を表したかったんです。)

「雲に乗って登場した」という表現、詩的でかっこいいですよね。

ただ闘うんじゃなくて、堂々と舞台に立って自分たちの音楽で応えるという姿勢が、なんとも言えないくらい痺れます。

소리꾼(ソリクン)のことをもっと理解するには

「소리꾼(ソリクン)」の文化的背景を理解するには、パンソリ(판소리) という韓国の伝統芸能を知っておくと、この曲がぐっと深く見えてきます。

パンソリは朝鮮時代から続く民俗芸能で、歌・セリフ・身振りを組み合わせた独特の芸術形式。

構成はシンプルながらも深みがあって、소리꾼(ソリクン) と呼ばれる歌い手1人と、ビートを担当する고수(ゴス=鼓手) 1人だけで演じられます。

パンソリの最大の特徴が観客との双方向のコミュニケーションにあるんです。

観客は「좋다(チョタ=いいぞ!)」

「암 그렇지(アム クロジ=その通り!)」

などの추임새(チュイムセ=合いの手)を入れながら公演に積極的に参加し、소리꾼と観客が一体となってはじめて一つの劇が完成するとされています。

MVやパフォーマンスにおいて、STAYファンが「달인들이 왔어요(達人たちが来ましたよ)」というフレーズに熱狂して呼応するのも、パンソリの観客文化と重ねて解釈できるでしょう。

スキズがソリクンとして舞台に立ち、STAYが観客として呼応する。その構造がそのまま曲のコンセプトと重なっているんですね。この設計、意図的だとしたら本当にすごいと思います。

ドッケビ(도깨비)コンセプトとの融合

MVのビジュアルコンセプトについて、フィリックスはこう語っています。

「今回のコンセプトは『도깨비(ドッケビ)』と『黒と赤』です。これまで見せてこなかった形でStray Kidsならではの音と色を表現しています。」

도깨비(ドッケビ) とは韓国の民話に登場する鬼のような存在で、日本の妖精や鬼に近い概念です。

青い炎を伴って現れるとされていて、MVのなかでスキズが青い炎とともに登場するシーンはまさにその世界観の再現。はじめて見たとき、思った以上に作り込まれた映像世界に驚きました。

歌詞中の「Freezing cold but I know we’ll burn forever(凍えるほど冷たく、しかし永遠に燃え続けることを知っている)」というフレーズも、ドッケビの特性と重なります 。

青い炎は視覚的には冷たい色でありながら、決して消えることのない永遠の炎を象徴しているわけです。なかなか考えられた歌詞ですよね。

それに、늑대(オオカミ)の習性にスキズを喩えて、群れで行動しながら目標に対して容赦ない姿や、自分たちの音楽で世界を制圧するという抱負も込められています。

個人的には이 오오카미のメタファーがいちばん印象深かったです。

アルバム「NOEASY」との世界観的なつながり

「소리꾼(ソリクン)」はアルバム「NOEASY」のタイトル曲ですが、アルバム名自体にもダブルミーニングが仕込まれていて面白いんです。

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読み意味
NO EASY「簡単ではない」(人生は容易ではない)
NOISY「うるさい・騒がしい」(インパクトある音楽)

バンチャンはアルバムについて

「自分たちの音楽で世界に大きなインパクトを残したい」

とコメント。

スンミンは

「あれこれと口出しをするうるさい人たちがいて人生は簡単じゃないけれど、自分たちはStray Kidsで、決して引かない、というメッセージ」

と語っています。

このアルバム、実は2021年にMnetの音楽番組「キングダム:レジェンダリーウォー」で優勝を果たした直後のカムバック作品でもあります。

チャンビンは

「キングダムが終わって、チームへの誇りとSTAYの愛をより強く感じた。自分たちが確信を持って音楽に取り組めるようになった」

と振り返っており、優勝という実績を背負いながらさらに大きな自信と気概を持って制作された楽曲だということがわかります。

ちょっと不思議な感じもしますがあの勝利があったからこそ「소리꾼(ソリクン)」のあの堂々とした世界観が生まれたのかもしれません。

メンバーそれぞれのコメント

カムバックに際して、メンバーたちはこの楽曲についてさまざまなコメントを残しています。それぞれの視点が違っていて面白いんですよね。

バンチャン(リーダー・プロデューサー)

「この曲のメッセージはStray Kidsがソリクンとして잔소리꾼と対決し、自分たちの音を堂々と解き放つということです。」

フィリックス

「コンセプトは『도깨비(ドッケビ)』と『黒と赤』。これまでにない形でStray Kidsならではの音と色を表現しています。」

リノ

「振り付けの最大のポイントは言いたいことを力強く吐き出す手のジェスチャーです。全体的に力強さとエネルギーを表現しつつ、独特のダンスラインや楽しいシーンも盛り込んでいます。」

アイエン

「『소리꾼』は『神메뉴(God’s Menu)』や『Back Door』でやった麻辣(マラ)ジャンルの延長線上にあると思います。パフォーマンスを直接観て感じてもらいたいです。」

アイエンの「マラジャンル」という表現がけっこう好きで、スキズの音楽的な自己分析がここまで明確なのは、やっぱり3RACHA(バンチャン、チャンビン、ハン)を中心にした自作自演スタイルならではだと感じます。

MVの記録と反響

「소리꾼(ソリクン)」のMVはリリースと同時に驚異的な速度で再生数を伸ばしていきました 。その勢いたるや数字を見るだけでもう興奮が伝わってくるくらいです。

達成内容公開からの時間
500万ビュー公開7時間後
1000万ビュー公開22時間後
5000万ビュー公開6日21時間後
1億ビュー公開57日目(2021年10月18日)
2億ビュー公開262日目(2022年5月11日)
3億ビュー公開640日目(2023年5月24日)
4億ビュー2025年2月7日

この曲はStray Kidsのタイトル曲の中でMelonのハート数10,000件を最短(発売後約30分)で達成。

それに、地上波の音楽番組ミュージックバンク(뮤직뱅크)でデビュー以来初となる1位を獲得した楽曲でもあります。

わりと早々に記録を塗り替えていったあたり、それまでの積み上げが一気に爆発したカムバックだったんだなと改めて思います。

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