Stray Kids(スキズ)といえば激しいEDMやラップがまず頭に浮かぶ方も多いと思うんですが、そのグループの中に、聴いた瞬間「あ、全然違う」って思わせてくれるボーカリストがいるんです。
それがスンミン。透明感があって、でもちゃんと芯があって、感情がそのまま音になってるような声、っていうのかな。
派手なテクニックや超高音に頼るわけじゃないのに、どうしてこんなに心を掴んでくるんだろうって、個人的にずっと気になっていたんですよね。
この記事ではそんなスンミンのボーカルの特徴から、ソロ楽曲やOSTでの表現力、デビューからの成長の軌跡まで、できるだけ丁寧にまとめてみました。
スキズを最近聴き始めた方にも、ずっと追いかけてきたSTAYの方にも、スンミンというボーカリストの奥深さが少しでも伝わったら嬉しいです。
スンミンってどんなボーカリスト?
スンミン(本名:キム・スンミン、김승민)、2000年9月22日生まれのソウル出身。Stray Kidsのメインボーカルとして活動しているんですが、正直最初にその声を聴いたとき、ちょっと驚きました。
スキズってどちらかというとラップとEDM中心のグループっていうイメージがあるじゃないですか。
だからこそ、スンミンのあの澄んだ声が楽曲に入った瞬間に、「あ、全然違う質感だ」って感じられて、そのコントラストが思いのほか印象深くて。
感情をそのまま音に乗せるような表現力というか、グループの中でも「唯一無二の音色を持つ」って言われてきた理由、聴けばすぐわかるんですよね。
JYPエンターテインメントの第13回公開オーディションでは2位を獲得。練習期間がそこまで長くない状態でその成績を出したわけで、素地のあるボーカリストだったんだなというのは、エピソードを聞くだけでも伝わってきます。
チームの中では「バリトン〜低テナー」の声域を担い、スキズのサウンドに厚みと落ち着きをもたらしてくれる存在。他のメンバーと声質が被らないんですよ、これが。
スンミンの歌声を特徴づける要素
中低音の安定感と独自の音色
スンミンの声の一番の武器ってなんだろう、って考えると、やっぱり中低音から中音域にかけての圧倒的な安定感と、他の誰とも被らない独特の音色だと思うんです。
声質はよく「バリトン」と表現されるんですが、厳密にいうと低テナーとハイバリトンの境界線あたりにあって、そこが他のアイドルグループのボーカルとはまた違う雰囲気を出してるんでしょうね。
サバイバルオーディション番組「Stray Kids」の3:3:3ミッション、「4419」を披露したとき、JYPの代表パク・ジニョンから「非常に魅力的なボーカルを持っている」と直接称賛されたエピソードは有名ですよね。
低めの音域での安定感がとりわけ評価されたその瞬間、スンミンのボーカル人生における最初の大きなターニングポイントだったといえるかもしれません。
透明感と精密さ
「クリスプ(crisp)」って英語で表現されることが多いんですが、日本語にするなら透明感と清潔感、って感じ。
ざわついたサウンドの中でも、スンミンの声だけ一本筋が通って届いてくるような感覚があって、そこが個人的にもすごく好きなところだったりします。
感情的なニュアンスを細かく読み取って表現に変換できる、っていう能力が高いのかバラードでもポップロックでも違和感なく溶け込む柔軟性があるんですよね。
ファルセットと声域の広がり
デビュー初期はどちらかというと中音域での安定した歌唱が中心でしたが徐々に声域が広がっていって、ハイノートでのパフォーマンスでも注目を集めるようになりました。
ソウル歌謡大賞のオープニング舞台では他グループのメインボーカルたちと共演して、ブリッジパートでE5の高音を地声で綺麗に出しきるという場面もあって、メンバーたちから絶賛されたんだとか。
バリトン声域でそこまで届くの?ってちょっとびっくりしました。スンミンの成長を如実に物語るエピソードだと感じています。
デビューからの成長
スンミンって、「最初から完璧に完成されていたボーカリスト」というタイプでは全然なくて。
弛みない努力で今の実力を積み上げてきた人、というイメージが強いです。
スキズのコンテンツ「SKZ-RECORD」では「시작(始まり)」「예뻤어(きれいだったよ)」などのカバー曲を次々と公開していて、成長していくボーカルをリアルタイムで追える感覚が、ファンにとってはわりと特別なんですよね。
転換点として多くのファンが挙げるのが、2021年のMnet「Kingdom」で披露したIUの「Love Poem」カバー。
それまでグループ内で中音域を中心に担当することが多かったスンミンが、あの舞台で広い声域と深い感情表現を持つボーカリストだと証明したんです。
「これを機にスンミンのボーカルをちゃんと聴くようになった」というファンがかなり多くて、認知度を一気に高めた公演でした。
実はこういう「ちゃんと聴いてもらえる瞬間」が、ボーカリストとしての分岐点になることってよくありますよね。
ソロ楽曲・OSTで見るボーカル力
スンミンのソロ楽曲はグループとしてのスキズとはまた少し違った世界観を展開していて、聴くたびに新しい発見があるんです。それぞれの曲がスンミンのボーカルの異なる側面を照らし出してくれている感じ。
Here Always(2021)ソロデビューの初OST
スンミンにとってデビュー後初めての単独OST楽曲が2021年10月10日リリースのtvN土日ドラマ「海街チャチャチャ(갯마을 차차차)」OST Part 7、「Here Always」なんです。
アコースティックなサウンドにロファイポップのテイストが混ざったスロウテンポの曲で、ざらりとしつつもどこか温かくて感情を揺さぶるスンミン特有の声が、ドラマの持つあの独特の温もりをそのまま音にしたみたいで、聴いていてじんわりきました。
担当シーンは主人公のユン・ヘジンとホン・ドゥシクが互いの気持ちを確認してキスを交わす場面。
感動的なシーンに「Here Always」が流れたことで、ドラマの視聴者からも大きな反響があって、OST楽曲としての評価もとても高かった一曲です。
「OSTにぴったりな声質」という評価がスンミンに定着したのも、まさにこの楽曲からだと言えるでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| リリース日 | 2021年10月10日 |
| タイアップ | tvNドラマ「海街チャチャチャ」OST Part 7 |
| ジャンル | バラード/ロファイポップ |
| 作詞・作曲 | 정구현、アスル(Aseul) |
Hold On(2023)SKZ-RECORDが生んだ名曲
2023年8月11日、SKZ-RECORDシリーズを通じてリリースされた「Hold On」。メンバーのハンが歌詞を書き、バンチャンとベルサチョイが作曲・編曲を手がけた一曲です。
ハンの詩的な歌詞にスンミンの声が重なると「これ以上ない組み合わせ」ってよく言われるんですが、実際聴いてみると本当にそうで、なんか納得してしまうんですよね。
歌詞の内容は亡くなった愛犬への思いを綴ったもの。
飼い主の元に全力で走ってくる小さな命への深い愛情と、別れへの悲しみが、繊細な表現で詰め込まれています。
スンミンはこの曲を通じて、悲しみと懐かしさと愛おしさ、そういう複雑な感情を一声の中に共存させるという、すごく難度の高い表現を実現しているんですよ。
「スンミンだからこそ表現できた」という声がSTAYの間で絶えない、ファンにとって特別な楽曲。スンミン自身もInstagramで「歌っていて、たくさん重い気持ちを感じた曲」と語っていたのが、ちょっと印象深かったです。
Phobia(2024)ポップロックで見せる新境地
2024年3月16日にリリースされた「Phobia」は、ウェブトゥーン「언니, 이번 생은 내가 주인공(お姉さん、今世は私が主人公)」の2曲目のOSTです。
それまでのスンミンのソロ楽曲がバラードやアコースティック系に傾いていたのと比べると、エレキギターのイントロから始まるポップロックサウンドというのは、新たなジャンルへの挑戦でした。
柔らかくも奥行きのある声質が躍動感のあるロックサウンドと掛け合わさることで、強さと優しさが絶妙に入り混じった独特の世界観が生まれているんです。
曲の中盤からラストに向けて積み上がっていくボーカルのダイナミクスも圧巻で、海外リアクターたちが「こんなふうに一曲丸ごと持っていくのか」と驚く動画が多数投稿されたほど。
スンミンの声域の幅と、感情の強弱をコントロールする技術力が余すところなく発揮された作品だと思います。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| リリース日 | 2024年3月16日 |
| タイアップ | ウェブトゥーンOST |
| ジャンル | ポップロック |
| ポイント | 中低音〜高音のダイナミクス表現 |
そのように、ゆっくり、私たち / As We Are(2024)
2024年のStray Kids「dominATE」ワールドツアーでのソロステージで初披露され、2024年12月16日にSKZ-PLAYERを通じて公式リリースされた「그렇게, 천천히, 우리(そのように、ゆっくり、私たち)」。
「As We Are」という名前でも親しまれている曲です。
アコースティックバンドの生演奏と共に届けられるこの楽曲は、前を向いて走り続ける中で時に躓いても、隣に誰かがいてくれることの喜びと強さを描いていて、聴いていると不思議とじんわりしてくるんですよね。
スンミン自身が「自分の本来の声を失わないトーンの中で、自由に、おいしく歌おうと思っている」と語っているように、無理に装飾をせず等身大の声でまっすぐ届けてくれる姿勢がちゃんと伝わってくる一曲。
サビに向かうボーカルのビルドアップとアコースティックサウンドの融合が特に美しいって、各方面で高く評価されているのも納得です。
Stray Kids楽曲でのパート分析
Stray Kidsのグループ楽曲ではスンミンは主に「サビ前の溜め」「ブリッジ」「感情的な転換点」となるパートを担当することが多いみたいです。
スキズってラップとEDM中心の激しいサウンドが持ち味のグループじゃないですか。
だからこそ、スンミンのメロディアスなボーカルが挿入されたとき、楽曲全体にぐっとコントラストと深みが生まれるんですよね。
「Lose My Breath」のリリース時にスンミン自身が
「スキズがほとんど初めて挑戦した完全なポップジャンルで、メロディが際立つ自分たちの声を全編にわたって届けられたことが、ボーカルとして本当に嬉しかった」
と語っていたのが、かなり印象的でした。
グループ楽曲の中でボーカルとしての自分の色をどう発揮するか、常に考え続けている人なんだなと、そのコメントからも感じられます。
それに、スキズの公式メンバーであるバンチャンが直接「スンミンはメインボーカルだ」と明言するほど、グループ内での立場はゆるぎないものがあります。
コンサートでのライブパフォーマンスでも、レコーディングと変わらない安定した歌唱を届けられる地力の高さは、現在もボーカルレッスンを欠かさず続けているっていうエピソードからも伝わってきます。
スケジュールが遅い時間に終わっても、レッスンには通い続けているそうで、そのストイックさが今の歌声を支えているんでしょう。
スンミンのボーカルが特別な理由
スンミンのボーカルの何が人を惹きつけるのかを一言で言えば、「余計なものを足さない誠実さ」にあるかもしれない、と個人的には思っています。
技術的な派手さや超高音のベルティングよりも、自分の声の持ち味を深く理解した上で最大限に活かすアプローチ。それが彼の歌声を「信頼できる美しさ」にしているんでしょうね。
W Korea誌のインタビューでスンミン自身が語った言葉
「曲の雰囲気に合わせながら、自分の本来の声を失わないトーンの中で自由に歌う。深まっていく自分の声をよく聴いてほしい」
というのは、まさに今のスンミンのボーカル哲学そのものだと感じます。
デビューから現在にかけて、確実に声が深まって感情表現の幅が広がり続けているのは、長年追いかけているSTAYはもちろん、最近聴き始めた方にも十分伝わるものがあるはず。
スキズの他の楽曲では中々出会えない、スンミンの柔らかくて芯のある歌声。
ソロ楽曲から入るのもグループ曲のブリッジを追いかけるのも、どちらもスンミンというボーカリストの奥深さに気づくきっかけになると思いますよ。

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